NANLITEは、新しい2色のCOB LEDスポットライト、FS-300Bを発表した。リフレクターを使用し、1mで38,720ルクスを出力することができる。色温度可変（27000～6500K）、ボーエンズマウント、エフェクト内蔵、Bluetoothおよび2.4G接続に対応している。
NANLITEは、パワフルな「Forza 720」「720B」、コンパクトな「Forza 60C」、「PavoTube T8-7X」、「PavoBulb 10C」など、今年も多くの照明新製品をリリースしている。
そして今回、デイライトバランスの良いFS-300、FS-200、FS-150のシリーズに加え、同社のForza 300Bの代替となりうるNANLITE FS-300Bを発表した。
NANLITE FS-300Bの概要
NANLITE FS-300Bは、オリジナルのFS-300を基に作られたCOB LEDスポットライトだ。この新しいバイカラーバージョンは100％調光可能で、2,700から6,500Kまでの色温度範囲を調節できるのが特徴。これは私見では少し限定的だが、それでもクリエイティブなオプションとしてはありがたいものだ。
同社によると、CRIとTCLIの評価はそれぞれ96と97で、かなり正確な色だ。さらに、NANLITEによると、このライトは5,600Kに設定した場合、1mの距離で最大出力11,130ルクスで、2,700Kでは9,220ルクスに低下する。付属のリフレクターを使用することで、より明るい38,720ルクス（5,600K）の出力を得ることができる。
これだけの明るさのため、ランプヘッドには冷却ファンが搭載されている。これはREC時に支障がないよう、オフにすることができる。しかし、この場合は出力が25%にしかならないため、コストがかかる。
動作モードと効果
このライトは、「一定出力」と「最大出力」の2種類の動作モードを備えている。前者はCCT全域で均一な明るさを確保し、後者は色温度値ごとに出力を最大化する。
NANLITE FS-300Bは、最近の多くのLEDライトと同様に、12種類の照明効果（CCTループ、INTループ、フラッシュ、パルス、ストーム、TV、パパラッチ、キャンドル/火、不良電球、花火、爆発、溶接）を内蔵している。各効果は、強度、色温度、速度などの調整可能なパラメータのセットが可能だ。
電源、コントロール、デザイン
NANLITE FS-300Bは、バラストを必要としない。そのため、軽量（3.03kg）かつコンパクト（346×233×123mm）な構造を特徴としている。付属の4.5mの電源ケーブルを本体背面のACソケット（AC100-240V）に接続することで、ライトを点灯させることができる。
ランプヘッドの背面には、輝度とCCTを調整するための2つのノブと、1.3インチの有機ELスクリーンからなるオンボードコントロールが搭載されている。また、ユーザーはBluetoothと2.4G経由で主要な設定をリモートコントロールすることもできる。このライトは、Nanlink APP（iOS/Android）およびオプションのリモートコントローラーWS-RC-C2に対応している。
ライトの前面には、業界標準であるBowensマウントのアクセサリーを装着することができる。これにより、サードパーティ製アクセサリーのサポートが開放されるため、ユーザーは膨大な種類のライティングモディファイアから選択することができる。
FS-300BとForza 300Bの比較
NANLITE FS-300Bは、同メーカーのライトに対しても非常に競争力のある製品だ。実際、出力に関して言えば、FS-300Bは少なくとも紙面上ではNANLITE Forza 300Bと非常に似た性能を持っている。しかも、Forza 300Bは動作させるために安定器が必要なため、オールインワン設計のほうが屋外使用には適している。一方、Forza 300Bのランプヘッドは若干コンパクトかつ軽量で、Vマウントバッテリーを使った電源供給も可能だ。
キットの同梱品
- NANLITE FS-300Bランプヘッド
- 電源ケーブル（4.5m）
- リフレクター
- COB保護キャップ
- ユーザーマニュアル
価格と発売時期
新しいNANLITE FS-300Bの価格は399ドル。4.5mの電源コード、リフレクター、保護キャップが同梱されている。
詳しくは、こちらのNANLITEのホームページをご覧いただきたい。
