Samyang (Rokinon) AF 24-70mm F2.8 FEは、ソニーのミラーレスフルフレームカメラ用の新しいオートフォーカスズームレンズで、パーフォーカルであることと、リニアフォーカスリングを持つことで、動画に最適化されている。82mmのフロントフィルタースレッド、高速で正確なAFを実現するリニアSTMモーター、0.35mの最短撮影距離を備えている。このレンズは999ドルで予約販売されている。
焦点距離24-70mmのレンズは、通常、必携の万能レンズと考えられている。しかしソニーのEマウントカメラに関しては、これまで24-70mmの選択肢は基本的にソニーとシグマの2つだった。
韓国のレンズメーカーであるSamyangは、これまでも様々な一眼レフやミラーレスのマウントに対応した手頃な価格のフルマニュアルレンズを製造している。2018年には、同社初のオートフォーカス搭載レンズ「AF 14mm F2.8 EF」を発売した。そして今回、同社初のズームレンズでもある17本目のAFレンズ – Samyang AF 24-70mm F2.8 FEを発表した。
SaAF 24-70mm F2.8 FEレンズの概要
Samyangはアメリカなどの一部の国ではRokinonブランドでレンズを販売している。したがって、RokinonとSamyangは同じ製品だ。Samyangは、新しいAF 24-70mmが写真用途だけでなく、ビデオ用途にも最適化されていると述べている。
第一に、このレンズはパーフォーカル（ズームしてもフォーカスがずれない）で、これはビデオにとって非常に重要な機能だ。次に、シームレスなフォーカスコントロールリングには、フォーカスリングの回転に応じてフォーカスが直線的に変化するリニアMFを採用している。これはマニュアルフォーカスに役立ち、このレンズでフォローフォーカスを使う場合には必須の機能だ。さらに、サムヤンによると、オートフォーカスモードでの動画撮影時には、フォーカススピードがスムーズに制御される。
このレンズには、F2.8とF22の円形絞りの9枚羽根の絞り羽根が付いている。これにより自然な感じのボケとスターバースト効果が得られる。光学設計については、14群17枚（ASP2枚、H-ASP1枚、HR3枚、ED3枚）で構成されている。また最短撮影距離は0.35m。
このレンズのオートフォーカスは、正確で素早いだけでなく、静かでスムーズな動作を実現している。AF 24-70mm FEレンズにはリニアSTM（ステッピングモーター）が搭載されており、大きく重くなったフォーカスレンズ群を静かに正確に制御することができる。
レンズには7カ所にウェザーシールが施されており、軽度の塵や雨、雪などから保護される。82mmのフロントフィルター径を備え、重量は1,027g、長さは128.5mm。 また、このレンズには、絞り制御モードやMFモードなど様々な機能を持つカスタムスイッチが搭載されており、今後のファームウェアアップデートでさらに多くの機能が追加される予定。
サムヤンシネキット
また、フォーカスギアリング、フォローフォーカス、三脚座などで構成される「Samyang Cine Kit」も提供される。このキットはすでに15mmロッドを備えた独自のベースプレートを持っているため、カメラケージなしで使用できるように設計されている。現在のところ、Cine Kitに関する追加情報や価格、発売時期の情報は無い。
価格と発売時期
サムヤンAF24-70mm F2.8 FEレンズは、現在予約受付中。価格は999ドルに設定されており、これは現在1,099ドルで販売されているシグマ24-70mm F2.8 DG DN Artレンズの価格を若干下回る。参考までに、ソニーのG Master 24-70mm F2.8レンズは現在1,998ドル。
サムヤンのレンズラインアップはこちら。
