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Snoppa Techが電動三脚ドーリー「Snoppa Rover」のプロトタイプを発表

Snoppa Techが電動三脚ドーリー「Snoppa Rover」のプロトタイプを発表

Snoppa Roverは、オートモードと、カメラコントロールと手ブレ補正付きのフルマニュアルリモートコントロールモードを備えた、電動三脚のプロトタイプだ。スプレッダーの各アームに搭載されたダンパーシステムは、凹凸のある路面でもスムーズな動きを約束する。Snoppa Roverの入手可能性は不明だが、発売時の価格は2,399ドルになるとされている。

Snoppa Techは、深圳に拠点を置く中国のハイテク企業だ。同社のウェブサイトを見てみると、今のところ、いくつかの製品しか作っていないことがわかる。スマートフォン、アクションカム、またはカメラ用の5種類のジンバル(2016年のSnoppa Goなど)に加え、Snoppa Vmateという「DJI-Osmo-Pocketのような」ジンバルカメラも提供している。面白いことに、VmateはB&HではBenro Vmateとして販売されているので、ちょっと紛らわしいかもしれない。

最新の製品は、まだプロトタイプの段階だが、期待できるデバイスだ。Snoppa Roverは、豊富なインテリジェント機能を搭載した電動三脚ドーリーとして期待されている。

Snoppa Rover

ハンドヘルドジンバルはここ数年、間違いなく市場が飽和しているが、電動三脚ドリーに関しては、競合が少ない。Roverが約束する機能のいくつかは、私が知る限り、このようなデバイスでは聞いたことが無い。

Snoppa Rover は、基本的に三脚用の3輪ボトムスプレッダーで、さまざまな凹凸のある地面で自ら駆動し安定させることができる。手動で操作することもできるし、あらかじめ設定した経路に沿って自動的に移動することも可能だ。また、台車は必要に応じて経路を記憶し、何度もその経路をたどることができる。

スプレッダーの各アームには、ジャイロセンサー、ホールセンサー、加速度センサー、スプリングに接続されたブラシレスモーターが内蔵され、独自のアクティブダンプニングシステムを搭載している。センサーはローバー本体の高度変化を30ナノ秒以内に検知し、50ナノ秒以内にブラシレスモーターを駆動して逆補正することができる。これにより、どんな路面でもスムーズに移動できる。

Snoppa Rover – dampening system. Source: Snoppa Tech

前進用の高トルクブラシレスモーターが内蔵されている上に、各車輪には独立したステアリングモーターが搭載されているので、台車はその場で360°回転することができる。つまり、移動と操舵を独立して制御することができる。タイヤを含む車輪の直径は210mm。

Snoppa Rover can carry up to 15kg. Source: Snoppa Tech

Snoppa Roverの最大積載量は15kgなので、ほとんどのシネマカメラに対応する。この重量制限には、おそらく三脚の重量も含まれている。スプレッダーの幅は、使用例や速度に応じて調整することができる。同社はさらに、Snoppa Roverは30km/hの速度で走行できるとしているので、速いアクションでも問題なく追従できる。

Snoppa Rover – drive motors. Source: Snoppa Tech

移動制御に関しては、ローバーはさまざまなモードを提供することを約束している。

  • オルソモードでは、台車の出し入れやトラックの左右の動きに限定される。
  • フリーモードは、ユーザーがコントロールアプリを使って台車を任意の方向に動かせる。
  • ARCモードは、被写体を中心に円を描くように移動しながら、被写体までの距離と移動速度を一定に保つ。
  • プリプログラムモードでは、キーフレームでパスを設定し、ドリーをそれに沿って動作させることができる。
  • ロックモードはフリーモードと似ているが、カメラの撮影角度をロックして、常に一方向に撮影することができる。
  • フォローモードは、カメラの撮影アングルに追従してドリーが方向を変える。
  • ターゲットモードは、カメラの撮影アングルを被写体にロックし、ターゲットを自動的にフレームの中央に配置させながらドリーを自由に動かすことができる。

また、「スマートオブジェクトトラッキング」により、撮影したい被写体を全自動で追尾することができる。アプリやリモコン送信機、三脚の専用ハンドルを使ってのリモートコントロールも可能だ。また、シナリオによっては、三脚の代わりに一脚を搭載できるドリーも用意する予定。

Snoppa Rover – steering motors. Source: Snoppa Tech

また、Snoppa Techは、ローバーがカメラを制御し、さらにスマホやタブレットを使った完全遠隔操作のための画像伝送を提供することができるとしている。ワイヤレスで画像をプレビューできるHDMIやSDI端子、カメラコントロール用のUSB-C、ユニバーサルリモコン用の拡張ポートなど、カメラ用の複数のインターフェースを提供する予定。本機は、独自のデュアルバッテリーで動作する。使用される素材に関しては、Snoppa Roverは、カーボンファイバーロッドとアルミニウム合金ジョイント、ホストシェルを採用するとしている。

Snoppa Rover battery and connector interface. Source: Snoppa Tech

ステディカム、従来のドリー、標準的なジンバル、ドローンなど、流動的な動きを得る方法は他にもあるが、Snoppa Roverはまた新しいソリューションだ。もちろん、計画通り製品化できればの話だが。

Snoppa Rover different modes. Source: Snoppa Tech

価格と発売時期

前述したように、Snoppa Roverは現在プロトタイプのみなので、発売時期の情報はない。個人的にはかなり期待できると思われるので、発売されることを期待したい。価格については、Snoppa Techによると、正規の小売価格は3,599ドルだが、発売日限定の特別価格キャンペーンがあり、Snoppa Roverを1台2,399ドルで購入することができると述べている。

Snoppa Roverのホームページでメールアドレスを登録すると、製品発売のお知らせを受け取ることができる。

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