アメリカのメーカーOWCは、今年からメモリーカードの製造を開始することを発表した。まずは、SDカード「Atlas S Pro」とCFexpress Type Bメモリーカード「Atlas Pro/Atlas Pro Ultra」の2種類からスタートする。この高速CFexpress Type Bメモリーカードは、今回発表されたThunderbolt CFexpressカードリーダー「Atlas FXR」で最大1,500MB/sのスピードでオフロードすることができる。
OWCは、Mercury Pro LTOやEnvoy Pro SX外付けSSDのような高品質で革新的なプロフェッショナルストレージソリューションを製造していることで知られる。また、自宅や外出先でコンピュータを長時間使用する場合、OWCのUSB-CおよびThunderboltドッキングソリューションはトップクラスの製品だ。
プロフェッショナルなコンテンツクリエイター向けの製品ラインアップをさらに充実させるため、同社は、高速メモリーカードの新しいラインアップと、ウルトラポータブルCFexpress Type Bメモリーカードリーダーを発表した。
OWC Atlas S Pro SDカード
OWC Atlas S Pro SDカードは、UHS-II V90メディアカードで、32GB、64GB、128GB、256GBが用意されている。最大書き込み速度は277MB/s、最大読み込み速度は290MB/sで、市販のほとんどのDSLR/ミラーレス/シネマカメラと互換性があると思われる。
OWCによると、Atlas S Proカードは、一般的なTLCベースの同容量のSDカードと比較して、最大10倍の耐久性を実現する。つまり、29,000回以上、確実にAtlas S Proで記録することができる。すべてのAtlasカードは、5年間の限定保証付きで、さらに安心感がある。
データと映像のセキュリティは、すべての映像制作者にとって不可欠なものだが、OWCはそのことは十分に心得ており、カードはX線、紫外線、衝撃、落下、極端な温度など、過酷な環境にも耐えることができる。
Atlas ProとAtlas Pro Ultra CFexpress Type B メモリーカード
次に、Atlas ProとAtlas Pro Ultra CFexpress Type Bのメモリーカードだ。Atlas Proは256GBから2TBまでの各種サイズが用意され、Atlas Pro Ultraは320GBと640GBの容量のみが用意される予定。
どちらも最低読み込み速度は1,400MB/sだが、両モデルの大きな違いは、Pro版が1,500MB/sから1,700MB/sの書き込み速度をサポートし、Pro Ultaはこれらの読み書きの速度を保証している点だ。もちろん、これらのCFexpress Type Bメモリは、1.0と2.0の仕様を満たしている。
OWC Atlas Pro、Atlas Pro Ultraともに、X線/紫外線に強く、衝撃/曲げ/衝撃に強いCFexpress Type Bメモリーカードだ。
ニコン/キヤノン/パナソニック/ソニーのカメラで撮影する場合、XQDデバイスにも対応するこれらのCFexpress Type Bカードは、Atlas S Pro SDカードと同じ5年保証される。
OWC Atlas FXR Thunderbolt CFexpressカードリーダー
OWCはまた、Atlas FXR Thunderbolt CFexpressカードリーダーを発表した。このカードリーダーは外部電源を必要とせず、あらゆるThunderbolt/USB Type-Cパソコンに接続し、最大1,500MB/sの速度でメモリーカードをオフロードすることが可能だ。
価格と発売時期
OWC Atlas S Proメモリーカードは、現在発売中。32GBのものが49ドル、64GBのものが79ドル、128GBが149ドル、そして一番大きい256GBのものが299ドルとなっている
Atlas ProやAtlas Pro Ultraの価格、Atlas FXRカードリーダーの価格はまだ不明だが、2022年の第2四半期に発売される予定。
詳しくは、こちらのOWCのホームページをご覧いただきたい。
