
ツァイスは、VFXアーティストに対し、CinCraft仮想レンズ技術のクローズドベータ登録を呼びかけている。これはNukeプラグインであり、2D合成内で現実世界のレンズ挙動をシミュレートする。この3ヶ月間のプログラムは2025年12月から2026年2月まで実施され、参加枠は限定され、経験と技術的適合性に基づいて選考が行われる。
ツァイスはこのツール(以前当サイトでレポートした)を、ワンクリックでレンズ特性をシミュレートし、ポストワークフローにレンズ本来の再現性をもたらすものとして位置付けている。これにより推測作業を減らし、撮影現場と編集現場の一貫性を高めることを目指している。ベータ版の中核はGPUレンダリングで動作するNukeプラグインであり、汎用的な「見た目」ではなく微妙な光学特性を再現する。
バーチャルレンズの目的
同社によれば、バーチャルレンズはレイトレーシング技術を活用し、キャットアイボケ、色収差、歪み、焦点減衰などの特性を再現する。レンタルハウスでレンズを選ぶように、デジタルライブラリからレンズを選択し、コンポジット工程で直接その特性を適用できるようにするのがコンセプトだ。クリーンアップや画像調整から複雑なVFXショットまで、あらゆるシナリオでフォトリアリスティックかつレンズ特性を忠実に再現した結果を得られることが目標であり、GPUベースのレンダリングによりスムーズなパフォーマンスを実現する。
ベータ版の仕組み
クローズドベータは2025年12月から2026年2月まで実施される。選ばれた参加者はNuke用CinCraft Virtual Lensプラグインを利用でき、ZEISSのフィードバックフォームや直接連絡を通じて意見を提出する。応募は現在受付中で、参加枠には限りがある。選考は関連経験と技術要件に基づいて行われる。応募者は提出後、メールで確認通知を受け取る。

CinCraftにおける位置付け
Virtual Lensテクノロジーは、既存のCinCraftエコシステムを基盤とする。このエコシステムには、リアルタイムカメラトラッキング用のCinCraft Scenario、コンポジットやマッチムービングで使用されるフレーム単位のレンズ歪み・シェーディングデータ生成用のCinCraft Mapperが含まれる。ツァイスはこの新ツールを、撮影とポストプロダクション間の連携強化に向けた新たな一歩と位置付けている。
対象ユーザー
このベータ版は、Nuke内で時間のかかる手作業による近似処理に頼らず、本物の光学挙動を必要とするプロのVFXアーティストやコンポジターを対象としている。ショット間でレンズ特性を標準化したり、ポストプロダクションで現場の光学特性を再現したり、ボケ形状や歪みといったレンズ特性を忠実に再現したCGと実写プレートの整合を図るチームにとって特に有用だ。
応募方法
ツァイスはクローズドベータ版の登録受付を開始した。関心のあるVFXアーティストは専用フォームから応募し、選考通過の場合はメール確認を待つ。ベータテストの進捗状況は製品ページで共有される。


































